マネナレ

Money Knowledge(お金の知識)略してマネナレを学ぶためのサイトです

個人事業主は請求書で源泉徴収税をどう扱うべき?お得な方法を解説

f:id:lirlia:20150920133424j:plain

請求書を発行する際に個人事業主の方は源泉徴収税を含めて記載していますよね。

これって実際どんな税金なのか?というのを今回は解説していきたいと思います。

源泉徴収税とは?

国税庁の資料はこちら。(ネットのいろんな情報を参考にするのも良いですが、一次情報源である国税庁のサイトの資料にも慣れておきましょう!)

通常、所得税は所得を受け取った人(あなた)が税金の金額を計算して自主的に納付する「申告納税制度」が使われています。一方で、所得を渡した人(支払者)が支払の際に所得税をあなたから徴収して納付する制度もあります。

これを「源泉徴収制度」と呼びます。

個人一人一人がこまかーく自主的に税金を納めるより、いろいろなところに仕事を発注している大きな会社が徴収してまとめて国に払ったほうが効率的だよね。ということではじまった制度のようです。

ちなみにここですでに源泉徴収された所得については、確定申告や年末調整という手続きを通じて清算される仕組みになっています。逆にこれを忘れると、収入を受け取る時に所得税を支払っているにもかかわらず、また所得税の対象となってしまうことになります。注意!

源泉徴収の対象となる所得

所得税法にて源泉徴収の範囲が規定されています

第1 源泉徴収制度について

f:id:lirlia:20170709153949j:plain f:id:lirlia:20170709153955j:plain f:id:lirlia:20170709154001j:plain f:id:lirlia:20170709154006j:plain

つまりここに記載されている収入を貰う方は、請求書を発行する際に源泉徴収税を記載しないといけないわけです。

じゃあ気になるのはいくら記載すればいいの? という話です。

源泉徴収の金額はいくら?

源泉徴収額は10%で、現在は復興税(0.21%)が加算されていますので10.21%となります。

つまり1万円の請求をする場合には10,000 × (100% - 10.21%) = 8,979円を請求することになります。

請求書はこうなりますね。

収入     10,000  
源泉徴収税   1,021  
------------------------  
合計      8,979  

源泉徴収も含めた最終金額で1万円をもらうためにはこうします。

収入     11,137  
源泉徴収税   1,137
------------------------  
合計     10,000

消費税の取り扱い

報酬に消費税を含める・含めないによって源泉徴収額が異なります。

それぞれのパターンを見てみましょう。

報酬に消費税含まない 報酬に消費税含む
源泉徴収(自分負担)
源泉徴収(クライアント負担)

※含む=お客さん持ち

前提として自分の仕事(税抜き)の報酬が1万円だとします。

パターン① 報酬に消費税含まない 源泉徴収は自分負担

収入     10,000
消費税       800
源泉徴収税  -1,021 
------------------------
合計      9,779(手元に残るお金)

パターン② 報酬に消費税含まない 源泉徴収はクライアント負担

収入     11,137(※1)
消費税       890(※2)
源泉徴収税  -1,137(※3)
------------------------
合計     10,890(手元に残るお金)

※1 10,000円にクライアント負担の源泉徴収を加えるので、10000÷(1-10.21%)=11,137
※2,※3 11,137円に消費税と源泉徴収がかかります

パターン③ 報酬に消費税含む 源泉徴収は自分負担

収入     10,000(税込)
源泉徴収税  -1,021  
------------------------
合計      9,779

ここから消費税(10,000/108%×8%)が引かれますので
手元に残るのは 9,779円-740円=9,039円となります

パターン④ 報酬に消費税含む 源泉徴収はクライアント負担

収入     11,137(※1)
源泉徴収税  -1,137 
------------------------
合計     10,000

ここから消費税(11,137/108%×8%)が引かれますので
手元に残るのは 10,000円-824円=9,176円となります

※1 10,000円にクライアント負担の源泉徴収を加えるので、10000÷(1-10.21%)=11,137

まとめると自分の手元に残る金額の一覧はこちらになります。

報酬に消費税含まない 報酬に消費税含む
源泉徴収(自分負担) 9,779円 9,039円
源泉徴収(クライアント負担) 10,890円 9,176円

当たり前の話ですが源泉徴収をクライアント負担にして報酬に消費税を含まないケースが一番手元に残りますので、個人事業主の方が請求書を発行する時は可能な限りこのパターンに寄せた方が良いですね。